#2 そうだ、順位を予想しよう。
捕手の能力を元に順位を出す前に、チームの総合力というのを出してみよう。
仮に学校などの環境でクラスの学業の優劣を比較し一番頭のいいクラスを探し出す場合、どのように探し出すであろう。
そう、平均点である。
これがテストの点数ではなく、入試などで各個人の成績を評価する場合どのように評価するだろうか?
そう、偏差値である。偏差値があることによって学生の価値を相対的に算出することが可能になる。
ではプロ野球の世界における偏差値とは一体なんなのだろうか
プロ野球の偏差値
プロ野球の偏差値のようなものとしてWARがあげられる。
これはセイバーメトリクスという手法を利用して選手を相対的に評価しようと考え出された指標であり、リーグ内において走攻守の部門でどれだけ勝利を貢献したかを表す。
野球のいうのは非常に簡単なスポーツで、できるだけ多く点を取った方が勝ち、できるだけ少ない点数に抑えたチームが勝つ。この指標はその中でどれだけ得点に関与しチームに勝利をもたらしたかを指標化したものであり、非常に有用な指標と言える。
ここで2019年度WARランキングを見てみよう。
※野手
順位 | 選手名(チーム) | WAR |
---|---|---|
1 | 鈴木誠也(広島) | 8.6 |
2 | 森友哉(西武) | 7.8 |
3 | 山田哲人(ヤクルト) | 7.3 |
4 | 外崎修太(西武) | 6.7 |
5 | 坂本勇人(巨人) | 6.5 |
6 | 浅村栄斗(楽天) | 6.2 |
7 | 吉田正尚(オリックス) | 5.7 |
※投手
順位 | 選手名(チーム) | WAR |
---|---|---|
1 | 山口俊(巨人) | 6.7 |
2 | 千賀滉大(ソフトバンク) | 5.8 |
3 | 今永昇太(横浜) | 5.2 |
4 | 山本由伸(オリックス) | 5.1 |
5 | 有原航平(日本ハム) | 4.5 |
6 | 山岡泰輔(オリックス) | 4.4 |
7 | 西勇輝(阪神) | 4.0 |
このようにWARを算出することによってポジションの違う選手を相対的に評価することができる。